「美容師向けの記事」ですが、一般の方もビフォーアフターは参考になると思いますのでよければご覧ください(^^)
【お客様・カウンセリング】縮毛矯正/ストレートパーマ(アリミノクオライン+レブリン酸)
- そろそろ根元のクセが気になってきたので伸ばしたい
- 最後にしたのは去年の5月(約1年前)
- 年1回縮毛矯正をしている
- 前髪はペタッとするのが嫌なので今回は薬はつけない
【お客様・ビフォア】縮毛矯正/ストレートパーマ(アリミノクオライン+レブリン酸)
【お客様・毛髪履歴】縮毛矯正/ストレートパーマ(アリミノクオライン+レブリン酸)
- 縮毛矯正/ストレートは1年前
- カラーはしていない
- 地毛は少し明るい
- パーマやデジタルパーマはしていない
- 酸熱トリートメントしたかも?とのこと〈ここ大事!〉
〈注意〉酸熱トリートメントをされている場合(グリオキシル酸)
「半年以内にグリオキシル酸」を使った酸熱トリートメントをしている場合クセが伸びない可能性があるので、もしされている場合にはカウンセリング時点で必ずお伝えしましょう。
大抵の場合、お客様は自分の髪に「グリオキシル酸かレブリン酸」のどちらかをしたのかまでは把握していないと思いますが、酸熱をされたと分かったら時点で念のためこういうリスクがあると先にお伝えした方がいいですね。
もし、施術後に伸びなかった場合に言い訳みたいに思われないためにも(汗)
なぜグリオキシル酸/酸熱をするとクセが伸びないのか?
半年以内にグリオキシル酸を使った酸熱トリートメントをした場合、キューティクルが過収斂されつつグリオキシル酸のもつ架橋効果もあるため、それらが「還元作用のジャマ」をしてしまうのです。
現に、今まで何人もの方がこのパターンでトラブルになっています(涙)
【薬剤選定】縮毛矯正/ストレートパーマ(アリミノクオライン+レブリン酸)
今回使用した薬剤と放置時間の説明です。
以前オープンチャットにて質問があった薬剤選定で施術しました。
〈1剤・塗布前〉縮毛矯正/ストレートパーマ(アリミノクオライン+レブリン酸)
〈新生部〉アリミノクオライン280とLA(レブリン酸)を 1:1でミックス
〈既矯正部〉LA単体塗布
〈放置時間〉自然放置20分後にシャンプー
〈ピーエイチ〉約pH6
pH測定は「有名メーカー堀場さん(日本製)」のラクアツインを使用しています
コンパクトpHメータ LAQUAtwin pH-22B | 税抜¥30,800 | https://www.horiba.com/jpn/water-quality/detail/action/show/Product/ph-22b-2629/ |
〈アイロン前〉縮毛矯正/ストレートパーマ(アリミノクオライン+レブリン酸)
アイロン温度は180度で「新生部メインで熱入れ」毛先も同時に入れる
〈2剤〉縮毛矯正/ストレートパーマ(アリミノクオライン+レブリン酸)
過酸化水素を使用し10分放置後に流し
【今回の薬剤対象毛とは?】縮毛矯正/ストレートパーマ(アリミノクオライン+レブリン酸)
- 太さ・・・・・普通〜細い
- 硬さ ・・・・・普通〜細い
- バージン毛〜ヘアカラー毛
アルカリ縮毛矯正剤とLA(レブリン酸/pH4.45)を混ぜる理由とは?
髪質によっては、アルカリストレート単体で使うと髪が軟化膨潤し過ぎてダメージしてしまうので、上にもある対象毛であれば余分なアルカリ剤を除去する事で髪に優しく反応をさせ、髪の栄養素の流出を最小限に減らせます。
そして、レブリン酸をアルカリ剤と混ぜることで解離しそれが「保湿・補修」に変わり、プラス還元剤の効果も同時に髪へ反応します。
【お客様・アフター】縮毛矯正/ストレートパーマ(アリミノクオライン+レブリン酸)
仕上げはドライヤーで乾かしただけになります。
もっと縮毛矯正のクオリティーを高めるには「複合還元」
さらに、髪の体力的に問題なくもっとサラサラにしたい場合に疎水部分が強い髪質であれば「別の還元剤」をプラスします。
チオグリコール酸は【 キューティクル・CMC・コルテックスにある S1 】で働きます(酸性〜アルカリ性領域にて)
今回の薬剤に「パイモアGMTを5%前後」入れるとさらに複合還元ができてさらに良い質感になります(ウイッグテスト必須)
GMTは「酸性域+常温」で使用した場合には【 キューティクル層にある S2 】で働きます(※加温すると分解されS1で働きます )
よって、2つを混ぜることにより「S1」と「S2」へ1度に働くことにより複合還元ができ、ストレート感のクオリティーが「さらに高くなります」
〈注意点〉複合還元・酸性領域で施術の場合
酸性領域で施術をすれば髪の栄養素(タンパク質)の流出は最小限に抑えられますが、それとは反面「酸化しにくい」という課題が出てきます。
なので、ブロム酸でしっかりと時間を置きましょう。
ちなみに、酸性領域で還元した場合には過酸化水素での酸化反応はほとんどしないので「必ずブロム酸で行う」
【質問1】クオラインが推奨280だとは思うのですが、T-C 250の場合はどうでしょうか?(SP5/レブリン酸)
お疲れ様です! クオラインが推奨280だとは思うのですが、T-C 250の場合はどうでしょうか? 280を使った方が良いのか 250でも可能なのか? 教えていただきたいです!よろしくお願いいたします
250でも可能ですが、280の方がいいです!
(ミルボンネオリシオのSHでも同じ)
なぜなら280の方が「pHとアルカリ量」が高く多く、混ぜた時にちょうど良く反応してくれます。
(1:1にした時)
【クオライン280とSP5 LA mixの目的 】
中性領域の「ケア縮毛矯正剤」として
LAを混ぜると薬のアルカリが除去/減力されるので、あえてハイパワーのアルカリと混ぜることにより、チオグリコール酸が緩やかにS1に反応してくれるのと、
(キューティクルとCMCとコルテックス領域に反応)
レブリン酸がダメージ部分にも作用し同時にアルカリと反応することで保湿もされます。
もちろん、他の薬剤とも混ぜるのは可能ですが、入れる分量を調整しないとメインの薬剤のpHやアルカリ度が下がりすぎて、反応しづらくなります⚠️
分かりやすく、効果的な中性ストレート剤を作る方法として「今回の1:1」をお教えしました😊
✅対象毛や細かい部分は記事に書いた通りです
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