ヘアアイロンは傷む?
アイロンを入れる行為に対して、傷む/傷まないという100 : 0の極端な言い方をすると「傷む」と思います。
ですが、アイロンダメージは他の施術と比べ低いと考えます。
(濡れ髪はNG!髪がちゃんと乾きキューティクルがある状態)
【結論】お客様のイメージとは逆で「この施術で使用するアイロン(熱)」はダメージしやすい状態を抑制します。
では、その理由を説明します。
ヘアキューティクルは頑丈です
乾いた髪は熱に強く、とくにキューティクルは頑丈です。
ただし、キューティクルが(ない/少ない)損傷毛は熱に弱いので、ハイダメージやブリーチ毛に対する熱入れは温度を下げ様子を見ながら入れる必要があります。
今回のカラーin酸熱(ケアカラー)をされる?された?お客様に対して考えると、
まず、アイロンよりもカラー施術の方が毛髪に対するダメージは格段に高く、通常のヘアカラーをする行為が1番髪を傷ませます。
1回毎によるケミカルダメージは少ないですが、繰り返し染めることにより退色時に髪の栄養素も合わせ抜けていきます。
そこで、通常のカラーダメージを軽減するためにも「カラーin酸熱」(ケアカラー)がおすすめなのです。
そのお客様が言う細かいニュアンスは分かりませんが、今回のアイロン施術はちゃんとした意味があり
「カラーダメージを軽減」と「ダメージの進行を抑制するための熱処理」になります。
「カラーダメージを軽減」
レブリン酸が余分なアルカリを除去
「ダメージの進行を抑制するための熱処理」
ダメージホールに吸着した有効成分※が熱を入れることにより余分な水分が抜けて定着し、化学的結合水ができることにより髪内部に水が入りにくい状態になることでダメージを抑制します。
仕上げにアイロンを入れたから髪が傷んでとんでもないことになったりはしません。
(最低限のやり方とベースの状態を前提として)
もしそれで何かあったら「カラーでダメージした」「髪を引っ張り過ぎ」「何度も高温の熱を入れ過ぎ」「最初からハイダメージ毛」など他に原因が考えられますね。
カラーin酸熱(※プレミアムケアカラー)とは?
開発当初に自分がイメージしていた事は「ちゃんとした効果のある酸熱トリートメントを作る」でした。
その研究過程で、お客様の髪が傷む原因は何か?と考えたところヘアカラーに行き着きました。
ヘアカラーで髪が傷むと分かっていても染めるのをやめる人はほとんどいませんよね?
では、自分はそのヘアカラーダメージに着目し、少しでもダメージを軽減しヘアデザインをなるべく長く楽しんでもらえるよう「カラーにも混ぜられる」ケア製品にもしたく開発しました。
(※プレミアムケアカラーというネーミングだけ使用し商材を使っていないサロンがあるのでご注意ください)
毛髪ダメージの原因に大きく関係するのはなに?
具体的にはカラーやパーマ剤に多く含まれる「アルカリ剤」という成分です。
代表的なアルカリ剤は3つ
「アンモニア」「モノエタノールアミン」「炭酸水素ナトリウム」
(他に「アルギニン」もありますが、毛髪と親和性が高くアルカリ剤の作用としては弱く反応は穏やかなので、今回のアルカリダメージについては除外します)
これらのアルカリ剤は、髪質に合わせ最低限施術に必要ではありますが、「適正な量」「使い方」「後処理」が重要になってきます。
そのアルカリ剤に対して攻撃(除去)しつつ毛髪に良い影響を与える成分が「レブリン酸」なのです。
他の酸でアルカリ剤に対してアタックできても、pHが低かったり髪表面で吸着して中に入らないなど、同時に毛髪へ効果的なケア効果の出せるものはなかなかありません。
毛髪のダメージとはどういう状況のことをいう?
健康な髪とは、疎水性で水を弾きやすい状態です。
それが、物理的/薬剤ダメージにより18MEAやキューティクルが破壊され、コルテックスやCMCの流出に繋がり結果として「ダメージホール」という穴が髪にできてしまいます。
ダメージ毛の特徴として、そのダメージホールに沢山の水が髪内部へ浸透し、濡れ過ぎた髪はドライヤーしても乾きづらい。そしてパーマもかかりにくく、ヘアカラーもすぐ色が抜けます。
長くはなりましたが😅ご相談者様はこれらを噛み砕き、お客様に合った伝え方でご説明していただけたらなと思います😊
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