パーマ施術で1番大事なことは、当たり前ですが「かけられる髪質か?」を見極められること!
「実際にかけられる髪質(毛髪診断)」と「髪のどこに反応させてかけるのか?」ついて書きます。
パーマ(カールやウェーブ)をかけられる仕組み・ポイントは「キューティクル」
まずは、本来パーマ(カールやウェーブ)の正しい施術を整理します。
様々なサロンさんにヒアリングすると「髪が丈夫そうだから強いチオで」「傷んでいるからコスメで」みたいに、なんとなくでやっている方が多く感じました。それも間違いではありませんが、なんとなくやって上手くいけばいいですが、もし何かトラブルが発生した時にどこを修正していけばいいのか困るケースが出てきてしまいます。
髪質にもよりますが、パーマ(カールやウェーブ)は基本的に「キューティクル」へ薬剤を反応させてかけていきます。
毛髪に占める割合が少ないキューティクルでかけることで薬剤スペックは「キューティクル層に反応するパワー」で十分なのです。
そしてキューティクルに狙ってパーマをかけることで、髪の弾力を低下させ過ぎず空洞化も軽減することで、綺麗なカールやウェーブを持続しやすくなります。
キューティクルを越えて髪の深部(コルテックス)でパーマをかけるとどうなる?
意味も分からず、髪が丈夫そうだから「強いスペックの薬剤」「髪に合っていない薬剤」で施術してしまうと、場合によってはキューティクルを越えて髪の深部(コルテックス)まで薬剤が浸透し、たった1度の施術で髪が大きくダメージして髪の弾力低下と空洞化もしやすくなります。
仮に1度目の施術で綺麗にかかったとしても、次回来店された時に髪の状態が悪くなってしまい次のパーマ提案はもちろん、他の施術提案もしにくくなります。
縮毛矯正の場合はコルテックスまで浸透させるけどいいの?
縮毛矯正の場合はコルテックスまで薬剤を浸透させ内部構造を変化し癖を伸ばします。むしろ内部構造を変えないと癖を綺麗に伸ばすことはできません。そして縮毛矯正の基本は1度綺麗に伸ばしたところ(既矯正部)はまた同じ薬剤をつけないですよね?仮につけたとしたら結果どうなるか分かりますよね?最悪な場合髪がチリチリになります。
パーマにも同じことが言えます。
よって、繰り返しのパーマ施術をするのであれば、髪表面(キューティクル)を壊して髪内部(コルテックス)まで浸透する力の薬剤でかけない方が、余計に髪の体力を削らなくていいのです。
キューティクルがある?ない?の毛髪診断とは(パーマ施術)
もうお分かりになっていると思いますが「キューティクルがない髪にパーマはかけられません」
施術前にシャンプーをして(または濡らし)髪をナチュラルな状態にし、その後の触診時に「テロテロしていない髪」にはパーマをかけれる確率が高いです。
「テロテロしている髪」にはパーマをかけられません!
正確には「狙ったカールやウェーブ」を綺麗にかけられません!
テロテロしている髪というのは、すでにキューティクルがかなり損傷していて水を含みやすい状態(親水化)になっています。
まだ薬をつけていないのに水を含んだ時点ですでに軟化している髪です。
ただ、中には「テロテロしている髪」にもパーマをかけれる場合がある
ダメージによって髪がテロテロしているわけではなく「元々の髪が細くキューティクルが薄い方」は熱変性させてかける「本デジ(デジタルパーマ)」であればかかる可能性があります。
コルテックスへ反応させパーマをかける場合もあります
そういう方は最初からキューティクルが薄くパーマをかける領域が少ないので、キューティクルでかけるパーマ(コールドパーマとつけデジ)での対応は難しいので、あえてコルテックスに反応させてかけます。
本デジとつけデジが分からない方はこちらをどうぞ↓
デジタルパーマにも種類がある「つけデジ」と「本デジ」の違いとコールドパーマとは?
詳しくはこちらで書いていますのでご参考になさってください!
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