つけデジと本デジですが、どちらもデジ(デジタルパーマ)という名前が入っていてデジタルパーマの機械を使いますが、実は2つは似ていて「違うメニュー」なのです。
正確には、髪質に合わせ薬剤と技術の「2つを使い分ける」必要があります。
これを混合してしまうと、髪質に合った施術や提案をすることができなくなり、もし失敗した時に何が悪くてどこを修正すればいいのかも分からなくなり、次へ繋げられなくなります。
つけデジ(つけデジタルパーマ)とは?
[手順]つけデジ(つけデジタルパーマ)
先に髪へ薬を塗り、その状態からロッドを巻き温めてかける手法のデジタルパーマ。
塗布量は薄めにしっかりと揉み込み温度は60度で加温放置します。2剤時はロッドアウトをせずにそのまま塗布します。
つけ巻きの2剤は塗布量不足になりやすいのでしっかりと中まで刺してつけましょう!
↑NEW EVER(ニューエバー)の3つ穴スポイトは効率的に塗布をおこなうことができます。 つけデジの場合ロッドの中心まで刺すことにより中まで2剤を浸透させやすい。
[薬剤と髪への反応]つけデジ(つけデジタルパーマ)
通常のアルカリ剤が入っている物は使わず、ロッドを温めることにより髪に対して熱膨潤して還元剤を反応させてかけるデジタルパーマ/カールのこと。
[薬剤を髪のどこへ反応させパーマをかけたいか]つけデジ(つけデジタルパーマ)
キューティクル
実際にはアルカリ剤が入っている薬剤でもかけることはできますが、施術リスクが高く髪が傷みチリチリになります💀 アルカリ剤と還元剤が入っている薬剤を使い60度に温めたロッドを使ってかけることを考えただけでも怖いですね😨
本デジ(本デジタルパーマ)とは?
[手順]本デジ(本デジタルパーマ)
薬をつけて放置後、薬をシャンプー台で流してから席へ戻りロッドを巻いて機械で温めてかける手法のデジタルパーマ/カール。
しっかり乾かした後ロッドアウトし2剤をつける。
[薬剤と髪への反応]本デジ(本デジタルパーマ)
髪質に合わせノンアルカリからアルカリ剤を使用した薬剤を使用することで、コルテックスにアプローチして100度前後の熱変性を利用し弾力をつけるデジタルパーマ/カールのこと。
[薬剤を髪のどこへ反応させパーマをかけたいか]本デジ(本デジタルパーマ)
キューティクル〜コルテックス
2つのデジタルパーマの違いを理解したけど「コールドパーマ」って何?
コールドパーマとは昔からある一般的なパーマです。
[手順]コールドパーマ
ロッドに髪を巻きつけ、その上から薬剤を塗布してかけるパーマスタイルの基本。
ロッドだけではなくピンや針金を使用してかける場合もある。
[薬剤と髪への反応]コールドパーマ
基本はアルカリ剤を使い常温で髪を膨潤させ還元剤を浸透させるパーマ/カールのこと。通常は温めたりはしません。
(場合によっては薬剤反応が弱く止むを得ず温める場合もあります)
[薬剤を髪のどこへ反応させパーマをかけたいか]コールドパーマ
キューティクル
よって「コールドパーマ」と「つけデジ」は近い考え方になり、同じグループと思っていいでしょう。アルカリを使って膨潤させるか?熱を使って膨潤させるか?なりたいスタイルやコンディションによって使い分けます。
【よくある質問】デジパの2剤はロッドを外してからつけますか?
[本デジ]コルテックスにアタックして熱変性を利用しかけるのでロッドアウトしてから2剤で大丈夫です。縮毛矯正と同じ考え方です。
[つけデジ]熱膨潤を使い浸透させているだけなので、ロッドアウトして2剤をしてしまうとせっかくかけたテンションがなくなりカールが綺麗にかかりません。コールドパーマもアウトしてから2剤はつけませんよね?それと同じです。
【よくある質問】デジタルパーマとコールドパーマどちらがダメージしますか?
毛髪履歴や薬剤選定など要因は色々あり断定は難しいですが、昔のデジタルパーマであればとても傷むイメージで当時は正しい理論も薬剤も解明しきれていませんでした。それを扱う美容師も同じです。
ですが、現在は先程も書いたようにデジタルパーマにもなりたいスタイルやコンディションに合わせ2つを使い分けるので、使い方によっては「つけデジ」の方が傷みにくく簡単です。
ですが、髪質によっては本デジでしかパーマやカールをかけられない髪質もあるので「髪質に合わせたパーマメニューの選択」をお客様へ説明して施術することが良いと思います。
パーマ薬剤は「キューティクルに反応させてかける!」パーマ/デジタルパーマ/カール
【 注意⚠️ 】
コールドパーマ、つけデジ、本デジの違いやキューティクルやコルテックスに狙ってかける話をしましたが、最低限の薬剤選定を理解せずにパワーが強い還元剤を使えば、キューティクルを通り越してコルテックスまで浸透してしまい「余計に髪の体力を削ってしまいます」
通常のカラー毛であればキューティクルに反応させる薬剤選定で綺麗にかかります。
コルテックスまで浸透させると、体力と合わせ余計に髪の弾力も取ってしまい綺麗にカールも出すのが難しくなります。
パーマを綺麗にかけるコツはテンション!
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