基本、ブリーチをした髪にパーマはかけられません。
正確には髪質によってパーマをかけられなくはないですが、理想のカールやウエーブを作るのが難しいです。
今回はその中でもできる限りお客様の理想に近いパーマスタイル(デジタルパーマ)を作りました。
ブリーチ毛・パーマ施術前(デジタルパーマ)と毛髪履歴




過去施術 | 施術期間 |
---|---|
縮毛矯正 | なし |
ブリーチ(インナー) | 1年前に2回 |
パーマ | なし |
カラー | 3ヶ月前 |
カテゴリー | 状態 |
---|---|
太さ | 普通〜太め |
濡らした時の毛髪強度 | 硬さもあり伸びない |
施術前・髪を濡らした状態はこちら


髪の太さもあり、水を含んだ時にもゴムみたいに伸びないので「パーマをかけられる」と判断しました。
毛先5センチはカットしました。
お客様のなりたいスタイルは?
可能な限り大きめカールで韓国風ヘアがご希望。
ブリーチ毛をデジタルパーマロッドで巻くとこうなる


巻き方は「オール24㎜・平巻きで10本」
使用薬剤(1剤と2剤)と放置時間と温度
施術方法 | つけデジ(薬を先に塗布しそのまま巻きつけ加温) |
1剤選定 | GC+GC PLUS(1:1) |
1剤放置 | 大広のオーディスにて55度10分加温(ブリーチ毛なので少し温度を下げました) |
2剤選定 | 1.5%の過酸化水素水 |
2剤放置 | 自然放置5分 |
パーマ(デジタルパーマ)成功の秘訣はこれ
よく聞くのが、ダメージ毛を施術する時に怖くてテンションをかけずに施術する方がいます。
気持ちは分かりますが、ノンテンションや巻き付けが弱いとパーマは綺麗にかかりません。
詳しくはこちらを参考に↓
そもそもテンションをかけられない髪にはパーマをかけられません!
(本デジであればかけられる可能性もありますが)
ブリーチ毛にパーマ(デジタルパーマ)をかけた完成はこちら


2剤塗布後からロッドアウトした状態です。
つけ巻きの場合、酸化不足を防ぐため2液はロッドの中までしっかりと多く付けます。
作業効率の良い「エバーメイト・3つ穴スポイト」がおすすめ。

2剤を流してタオルドライ後


大きめウェーブの完成です。
つけデジの狙ったカールを作るための目安ロッドはこちら(※毛量やスライス厚さによってかかりの前後はあります)

本デジは同じロッド径でカールが出ます。
乾かしたスタイリング後はこちら








綺麗に仕上がりましたね!
【まとめ】ブリーチ毛にパーマをかけるとこうなる(デジタルパーマ)
つけデジ施術で、通常のカラー毛であれば基本の薬剤選定はGC+GC PLUS(1:1)で考え、髪の強度(硬さ)に応じてGC PLUSを増やします。(PLUSを増やしたとしても通常の薬剤よりパワーはかなり弱いです)
今回はブリーチ毛でしたが、髪の太さも普通〜太めで、濡らした時に硬さもあり水を含んでも伸びなかったので1:1にしました。ブリーチ毛は状態によってはGCを増やしたりします。
※ダメージレベルが高い毛髪はドライ状態では硬くなっています。
見た目はしっかりした髪に見えてもウエット時に水をかなり吸収し軟化/ 膨潤する場合があるので総合的に判断するようにしてください。
もう1つは、途中でもお伝えしたように「巻きつけるテンション」が大事です!
ご参考くださいませ。
【パーマ/デジタルパーマ】関連記事
【その他 疑問点はこちらから↓】オープンチャット髪質改善/酸熱トリートメント/縮毛矯正/デジタルパーマ
【無料】髪質改善オープンチャット「セレクタープロファイブ」酸熱トリートメント/縮毛矯正/レブリン酸/グリオキシル酸
【ご質問は匿名可能です】

「美容師さん向け」にオープンチャットを用意していますので質問がありましたらお気軽にどうぞ💡
細かくは実際に見て勉強する方がいいと思いますので、その場合は臨店や集合講習の希望を出してもらえるとサロンまたはお近くのエリアに訪問し技術指導や薬剤についての解説もさせていただきます。