ダメージ差が激しい場合の薬剤選定は難しいですよね?
「やったことないし分からないよ、、、」という方へ
「太くて硬いブリーチしている髪」に縮毛矯正をしたのでご参考ください。
太い硬いブリーチ毛に縮毛矯正【毛髪履歴】
カラー | 4ヶ月前 |
縮毛矯正 | 3年前 |
ブリーチ | 半年前に2回 |
太い硬いブリーチ毛に縮毛矯正【施術前】
濡れた状態
根元は太くて硬く、毛先はパサパサでダメージによる独特の硬さがあります。
太い硬いブリーチ毛に縮毛矯正【薬剤選定と放置時間】
根元 | GCPLUS + SH(1:1) |
毛先(ブリーチ部分) | GCPLUS + BR(3:1) |
放置時間 | 1回塗りで自然放置25分 |
毛先(ブリーチ部分)の薬を先に塗布した後に根元の薬を塗布しました。
毛先を先に塗布することで根元のパワーが強い薬の付着を防ぎながらゆっくりと還元させたいためです。
他社のチオと混ぜて使用することでコストはもちろん、効果的に複合還元しながらGCに配合されている「グアニルシステイン」「トステア」などが過軟化を抑制しうねりに働きかけダメージを軽減した縮毛矯正(ストレートパーマ)が可能に。
ミルボン/ネオリシオ「SH」「BR」とは?
ネオリシオBRはアルカリ矯正シリーズの中で「1番弱い」薬剤
特徴は「チオ乳酸メインのエイジング毛向け還元剤」で軟化スピードのコントロールがむずかしいエイジング毛に穏やかに軟化還元できる薬剤。
ネオリシオSHはアルカリ矯正シリーズの中で「1番強い」薬剤
特徴は「チオグリコール酸メインのバージン毛向け還元剤」高アルカリ高還元で通常は単品ではあまり使用せず、太くて硬いバージン毛で使用する。
GCについて分からない方はこちらををご覧ください。
太い硬いブリーチ毛に縮毛矯正【還元チェック】
コーミングで還元チェックします。うねりやザラつきが取れていればOKです。
太い硬いブリーチ毛に縮毛矯正【アイロン施術前】
1剤を流してナチュラルにドライした状態です。
(毛先のブリーチ部分はシビアな状態だったのでクッションブラシで優しくウエットブローをしています)
アイロン温度
【設定】180度のみ
【根元】180度2〜3スルー
【毛先】180度ゆっくり1スルーのみ
毛先アイロンの入れ方に注意です⚠️
ご覧の通り毛先のダメージは進行しているので
「ツインブラシで強く引っ張りすぎないように」と「強くアイロンでプレスしないように」
髪の捩れを優しくゆっくり取るように入れます。
2剤は「過酸化水素水1.5%」です
カラー剤6%を水で薄めて1.5%にしアプリケーターに入れてシャンプー台で大量に付けます。
希釈後の物を約800ml用意し全て使い切るまで何度も全体に塗布します。
塗布中は簡単なコーミングで馴染ませ、塗布後には時間は置かずにすぐ流します。
(大量にしっかり塗布すれば放置時間は必要ありません)
材料と時間コストをかなり削減できます🤑
太い硬いブリーチ毛に縮毛矯正【完成】ナチュラルドライ
仕上げはナチュラルドライのみです。
お客様は諦めていましたが、なんとかここまでの仕上がりになりました👏
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細かくは実際に見て勉強する方がいいと思いますので、その場合は臨店や集合講習の希望を出してもらえるとサロンまたはお近くのエリアに訪問し技術指導や薬剤についての解説もさせていただきます。