今まで2剤/2液の選び方は「質感と時間」でなんとなく選んでいる方が多かったと思います。
過酸化水素はサラサラで〜ブロム酸はハリが出る、みたいな感じで選ばれていたかと。
これも間違いではないですが、、、
基本的な考え方としては施術に合わせて「ちゃんと酸化ができているか?」がとても大事です!
先日オープンチャットにてご質問がありましたので、この機会に2剤/2液(酸化剤)について今回の記事を書きました↓

2剤の放置時間はクオライン(アリミノさん)では過酸化水素5分自然放置と記載してあるのですがLAと混ぜた場合は10分放置の方がいいのでしょうか?
「10分放置」がおすすめです。
1剤(クオライン)にLA(レブリン酸)を混ぜ「pHを下げた使い方」になるので。
詳しくは下で説明します。
2剤/2液(酸化剤)の選び方「アルカリ・中性・酸性」(縮毛矯正/デジタルパーマ/ストレートパーマ)
使用する領域(アルカリ・中性・酸性)によって得意とする反応に違いがあります。
アルカリ領域の施術に使う2剤/2液(酸化剤)とは?(縮毛矯正/デジタルパーマ/ストレートパーマ)
- 「過酸化水素」
- 「臭素酸ナトリウム」(ブロム酸ナトリウム)
特に「過酸化水素」はアルカリ領域で活発に酸化が行われます。
酸性域の施術に使う2剤/2液(酸化剤)とは?(縮毛矯正/デジタルパーマ/ストレートパーマ)
- 「臭素酸ナトリウム」(ブロム酸ナトリウム)
ブロム酸は酸性領域で活発に酸化が行われます。
得意とする反応を理解した上で、次は「注意しなければいけない使い方」を説明します。
酸性域の施術に使う2剤/2液の「危険な使い方」とは?!(縮毛矯正/デジタルパーマ/ストレートパーマ)
アルカリ領域の施術でもブロム酸は酸化剤として使えますが、
酸性領域の施術に過酸化水素を使うと酸化不足に
髪内部まで酸化ができず「後日ビビったり」「クセ戻り」するなど適切な酸化ができず、中途半端な酸化によるリスクが高くなります。
(仮に酸化したとしても緩やかに表面酸化まででしょう)
なので、酸性領域での酸化剤はブロム酸(臭素酸ナトリウム)しかありません。
(中性域付近であれば、酸化スピードは落ちますが過酸化水素でも酸化はします)
2剤/2液(酸化剤)の放置時間「アルカリ・中性・酸性」(縮毛矯正/デジタルパーマ/ストレートパーマ)
よって、pHを少し下げた薬剤選定にしているため5分よりも10分にし、通常の放置時間よりも長くすることをオススメしています。
(5分でも酸化していますが10分の方がより確実かと)
領域(pH) | 2剤/2液の種類 | 放置時間 |
---|---|---|
アルカリ | 過酸化水素 | 約5分 |
アルカリ | ブロム酸 | 約15分 |
中性 | 過酸化水素 | 約10分 |
中性 | ブロム酸 | 約15分 |
酸性 | ブロム酸 | 約15分 |
あとはもう1つ大事なことがあります!
アルカリ矯正の過酸化水素は「塗布量と塗り方が大事!」(縮毛矯正/デジタルパーマ/ストレートパーマ)
アルカリストレート時の2液を塗布中に髪が発熱していると感じたことはありませんか?
これは酸化反応している証で、過酸化水素は酸化力が非常に強く、活性反応や分子間の移動のエネルギーなど色々ありますが、、、とりあえず細かい話は一旦置いといて、、、
分かりやすく言うと、過酸化水素はたっぷりとつけないと酸化不足やダメージに繋がります!
「髪の発熱が落ち着くまでしっかり塗布して放置」しましょう。
「還元チェック方法」についてはこちら
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