今回はグアニルシステインとチオグリコール酸システアミンを使用したGCシリーズの「分かりやすい目安・応用編」になります。
GCシリーズ・通常の使い方としては「GC」と「GC PLUS」を混ぜ合わせ髪質を見てパワーコントロールをして使用します。
GCシリーズ基本の選定・考え方(グアニルシステインとチオグリコール酸システアミン)

GC+GC PLUS(1:5 〜 5:1)に混ぜて使用します。
そうすることで様々なヘアコンディションに合わせなりたいスタイルへ近づきます。
グアニルシステインとは?
ダメージした髪に唯一架橋(システイン酸に吸着架橋)する成分でありながら、健康部分には還元剤として働く次世代の「架橋還元剤」
GC | グアニルシステインがメインの薬剤(他の還元剤は不使用でトステアなどの処理剤も多く配合) |
GC PLUS | チオグリコール酸システアミンがメインの薬剤(トステアやシステアミンなどの還元剤をバランス良く配合) |
グアニルシステインを中心に「トステア/ミルスタイル/レブリン酸」など様々な処理剤も配合しています。
その他の処理剤(ケミカルブースター)は必要に応じて添加します。(以下を参考に)



GC PLUSの癖を伸ばす力(アリミノさんのクオライン100/130)
GC PLUSの伸びる力だけを見るとアリミノさんの100や130と似ています。

ですが、伸び方は似ていても手触り・ダメージ具合・髪質によってかなりの違いが出てきます。
では実際に「GC PLUS」をメインに施術したお客様をご紹介します。
GC PLUSを使った縮毛矯正/美髪ストレート(グアニルシステインとチオグリコール酸システアミン)
カウンセリング時の「癖のある写真」と「薬剤履歴・毛髪状態」はこちら
施術前


乾いている状態は大きなうねりで濡らすと癖が少し弱まる状態。
薬剤履歴
・ヘアカラー(3ヶ月前に施術)
・ストレート(1年前に施術)
毛髪状態
・太さ(普通)
・硬さ(普通)
・癖(大きめ波状毛)
1剤選定(考え方)

使用薬剤は、上半分〈GC PLUS〉 下半分〈GC+LA10%〉
・新生部と既染部の癖
・癖戻りもあったため12㎝以上塗布
・濡れると癖が伸びて乾くと癖が出る毛髪
薬剤選定について(癖の部分)
【癖部分薬剤選定】GC PLUSのみ

今回のお客様の髪質であれば、マニュアル1番の「200またはNを混ぜる」(GC+GCPLUS+他社チオ)の「他社チオ」をGCに少し入れた方が全ての還元剤や処理剤の働きが活発になり複合還元することでよりさらチュルになりましたが、新生部と既染部の細かい塗り分けが大変なためなのと、皆さんに知ってもらうために「GC PLUS単体」で施術しました。(もちろん綺麗になる前提で選択しています)
GC PLUSはチオグリコール酸システアミンがメインの薬剤ですが、こちらの中にも「グアニルシステイン」「トステア」などを入れているので、このくらいのミドルトーンの既染部にちょうどよく働きケア効果も出ます。
薬剤選定について(毛先の部分)
【毛先部分薬剤選定】GC+LA10%
癖部分と同時に毛先にもトリートメント効果を狙い塗布します。
こちらに、アフターでシステムトリートメント施術(キューティクルケア)や1剤にブースター(活性型処理剤)を入れるとさらにクオリティーが上がります。
1剤に「ブースターG」を添加すると還元の邪魔になってしまうので縮毛矯正施術中はNGです⚠️
放置時間
今回はあえて「自然放置25分」にしました。
そして加温すればより両方の効果が上がります。
(GC PLUSが多い比率であれば常温でも働きます)
ですが、他社チオ(アルギニン以外のアルカリ剤)を入れた場合は加温NGです⚠️髪が溶けます
GC PLUS・施術完成(グアニルシステインとチオグリコール酸システアミン)
施術後




ご覧の通り「GC PLUS単品使用」は可能ですが、クオリティーを上げるのであれば「GC(グアニルシステインが高濃度)」と混ぜて使用することをおすすめします。